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長崎のチンチン電車(路面電車)に焦点をあてた楽しい絵本です。また暗いうちから車両の点検をする運転手さんの姿から始まります。始発がそばを通る市場にはすでに人や車がたくさん集まって、魚や野菜を仕入れています。その後は、朝の通勤する人々のシーンや、昼には買い物する女性や長崎の旅行者のシーンなどが続きます。チンチン電車が様々な人々の生活と密着している様子が伝わります。
チンチン電車のよい所として分かるのが、「ステップが低いので小さい子供やお年寄りでも楽に乗り降りできる」ことや、「家の前が停留所」だったりすることや、「電車を降りた所がお店の前で買い物が楽」ということなどです。電車とバスを組み合わせたような良さが、この絵本からどんどん伝わってきます。また、家族からお昼のお弁当を受け取る運転手さんの様子や、2時間おきに休憩のために交代する運転手さんの様子など、運転手さんにもちゃんと目を向けています。
そして、チンチン電車がどうやってカーブするのかを、レールの仕組みを使って分かりやすく説明しています。これらの仕組みは一般の電車にもにも共通する知識として楽しめます。最後に、坂の多い長崎の冬に、雪でチンチン電車がすべらないように砂をまきながら走る特別なチンチン電車も登場します。
チンチン電車は普通の電車と違って、道路の上のレールを走るので、街中の景色に溶け込みます。チンチン電車は景色に溶け込むだけでなく、町に住む人々の生活にも溶け込んでいる様子がこの絵本から伝わってきます。チンチン電車が愛される理由がよく分かります。背表紙に長崎とチンチン電車の簡単な地図ものっているので、この絵本を持って、長崎へ旅行に行きたくなってしまいます。
→ 福音館書店のこの絵本のページ
→ 長崎電気軌道 チンチン電車(路面電車)のページ
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