|
イギリス人のアニメーション脚本家によるブラックユーモアの絵本です。イラストはモノトーンでシンプルな、いわゆる漫画のタッチで描かれています。合計100匹はいるであろうとぼけたウサギたちが、毎ページごとに様々な方法で死のうとします。中にはすでに焼け死んでいたり骨になっていたりするウサギもいれば、このままだと確実に死んでしまうだろうという死の一歩手前のウサギもたくさん登場します。4コマ程度で致命傷を負うまでのウサギの変遷が描かれたりもします。とにかく「こうやったら死ぬのではないか」というアイデアの豊富さに驚かされます。作者はアニメーション脚本家なので、アイデアを搾り出すことが得意なのかもしれません。切腹している侍の後ろで一緒に刺さっているウサギまで登場します。ほとんどは現実離れしていて突飛なものばかりなので、あくまでブラックユーモアとして楽しむことができます。
イギリスを始めとしてエルトン・ジョンなど著名人達にも賞賛されているようですが、この絵本はただ「自殺願望のウサギ」という奇抜なアイデアが良いだけではありません。一瞬にして見る人にウサギの運命を直観させるイラストの表現が巧みです。1枚1枚はとてもシンプルなのに、それぞれのシーンごとに前後に広がるストーリーを感じさせます。
続編
→ 『またまた自殺うさぎの本 まだまだ死にたいうさぎたち』
英語版
→ 『The Book of Bunny Suicides』(Fluffy little bunnies that just don't want to live anymore)
→ 『Return of the Bunny Suicides』(続編)
自殺うさぎのポストカード
→ 自殺うさぎのポストカード
|