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秋川雅史さんの歌によって日本中で有名になった「千の風になって」は元々は英語の詩で、作者は不明ですがアメリカインディアンによる作品ではないかとされています。アメリカでは昔から有名な詩で、お葬式などで読まれることがあったそうですが、日本で有名にしたのはこの詩を翻訳し、作曲までした新井満さんです。この絵本には「千の風になって」の詩と、その詩にマッチしたいわさきちひろさんのイラストが添えられています。いわさきちひろさんは1974年に亡くなっているので、もちろん「千の風になって」のために描かれたイラストではありません。ただ、簡単に想像できるように、いわさきちひろさんの淡いイラストが、「千の風になって」にはぴったりとはまっています。
この絵本は前半はいわさきちひろさんの絵と一緒に「千の風になって」の詩をじっくり味わう部分になっており、中間に英語による原詩、詩の全体を1ページにまとめたもの、曲の楽譜ものっており、後半は新井満さんによる「あとがき」になっています。「あとがき」といえども、20ページ以上に渡るエッセーのような内容になっています。新井満さんの父親は2歳の時になくなったようですが、早死にした父との感動するエピソードが綴られています。
また、この絵本が2006年に出版される前に出版されているオリジナルの「千の風になって」の本(2003年)は、この絵本の前編のような存在です。同じように前半部分は「千の風になって」の詩を味わう部分ですが、こちらは写真集のようになっています。生命や自然を包み込むような、壮大な宇宙観がよく表れているさわやかな写真ばかりです。後半の「あとがき」部分は、この詩を発見し、翻訳、作曲するにいたった感動的なエピソードが書かれています。この詩にまつわる強い思いや周辺情報が良く分かります。個人的にはこちらのオリジナルのほうが完成度が高いと思います。まず写真版のほうから読まれることがおすすめです。
さらに、絵本『千の風になって』もありますが、これはオリジナルの写真版『千の風になって』のあとがきに書かれていることが絵本になっています。内容としては、世界の様々な場面でこの原詩が読まれてきたエピソードや、作者が創作した原詩が生まれた時のストーリーが描かれています。佐竹美保さんによるプロフェッショナルなイラストも印象的です。
オリジナルの写真版「千の風になって」の本
→ 『千の風になって』
→ 『千の風になって CDブック』
絵本「千の風になって」
→ 絵本『千の風になって』
秋川雅史さんによる「千の風になって」シングルCD
→ 秋川雅史「千の風になって」(CD)
この絵本と同じちひろさんのイラストがジャケットのCD。様々なアーティストによる「千の風になって」づくしのアルバム
→ 千の風になって スペシャル盤
原詩:
Do not stand at my grave and weep,
I am not there; I do not sleep.
I am a thousand winds that blow,
I am the diamond glints on snow,
I am the sun on ripened grain,
I am the gentle autumn rain.
When you awaken in the morning’s hush
I am the swift uplifting rush
Of quiet birds in circling flight.
I am the soft starlight at night.
Do not stand at my grave and cry,
I am not there; I did not die.
原詩ソース:Times Online
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