貝の子プチキュー  < 日本の作家 >  
絵本のデータ
『貝の子プチキュー』 貝の子プチキュー
(A LITTLE SHELLFISH)
著者(文章): 茨木のり子 (Noriko Ibaragi)
著者(絵): 山内ふじ江 (Fujie Yamauchi)
出版社: 福音館書店 (2006/6/30)
ISBN: 4834021432
 
ページ数: 40ページ 縦: 290mm 横: 307mm
対象年齢: 5歳ぐらいから  文字数: ふつう
(上記サイズなどの情報はエディションによって違う場合があります)
 
おすすめ度: 
定価: ¥ 1,890
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  テーマ: 成長する、がんばる絵本    主人公: お魚、海の生物
   感動度   知識学び度 低  笑い度 中  悲しさ度 中
   ユニーク度 低  しつけ度 中  わくわく度 中  いやし度 
   絵の精密さ 中  絵の美しさ   絵のかわいさ 中  デザイン性 
  ストーリー

プチキューは小さな貝の子供です。海の中でいつもひとり、さびしくしています。あるとき、見たことのないものを探しに出かけようと思い立ち、どんどん知らないところへ歩き出しました。途中でたつのおとしごに会い、この海でいちばんきれいな場所を教えてもらいました。どんどん進むプチキューでしたが、しばらくすると足が痛くて少しも歩けなくなりました・・・

  この絵本について

 日本を代表する女性詩人、茨木のり子さんが書いた童話を元にした絵本です。2006年2月に死去された茨木のり子さんにとって、唯一の絵本です。1948年に朗読のために書かれた童話を絵本化したもので、2006年6月に出版されています。絵本のために文章は大幅に書き直されたそうですが、それでも朗読にぴったりのやさしく流れるような文章です。本来表現力の豊かな他の「絵本」の文章と比べても、何倍も豊かな日本語が使われており、読み応えを感じさせます。難しい言葉をまったく使わず、決まりにとらわれることもなく、自由な言葉遣いと擬音を駆使しながら、子供のように豊かな発想力を大胆に使っています。
 一方物語の方は、小さな貝のプチキューが主人公で、素朴ですが人生の深いテーマを扱ったお話です。ひとりでいつもさびしいプチキューは、いったり来たりするだけでつまらないと嘆く波とは違って、自分は歩いて色んなところへ行けることに気づきます。そして道すがら、はまぐりのおじさんと話たり、「インクをながしたようにあおい」海の深くへと進み、いろんな魚、いそぎんちゃく、くらげなどいっぱい見ます。そしてたつのおとしごとの自由な会話の中で、海で一番きれいなスポットを教えてもらいます。目標を見つけたプチキューは、途中でいかのすてきな結婚式などを楽しみながら、海で一番きれいなものを見たくてどんどん進みます。だんだん足もいたくなって動けなくなり、暗くなってきて心細くなってきたプチキューですが、さらに進むとようやくたつのおとしごが言った美しいものを見ることが出来ました。その後、プチキューには悲しい運命が待っているのですが、小さな冒険に出たことで豊かな体験をすることができます。
 子供の言葉で書かれた楽しい絵本のようで、深い人生のテーマも扱っています。ずっとさびしく過ごし続けるのか、リスクを犯して冒険の旅に出るのか・・・プチキューの冒険は1つの貝ができるような小さな冒険でしたが、プチキューなりの幸せをつかむことができました。プチキューの世界に入り込んで、自然とそんなメッセージを感じることができます。通常より大きなサイズの絵本に大きく美しく描かれた、幻想的な海の世界のイラストも、物語に読者を引き込む大きな力になっています。

絵本 マッチング
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別れの曲 フレデリック・ショパン(1810-1849)作曲 『別れの曲』
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  1832年にショパンが22歳のときに作曲した「12の練習曲」の中の1曲です。ショパン自身「生涯でこれほど美しい旋律を書いたことはない」と語ったとされるように、美しく深みのある作品です。小品でありながら激しい感情の移り変わりが巧みに凝縮されて表現されています。「別れの曲」と呼ばれるようになったのは、ショパンの恋を描いたフランス映画「別れの曲」でこの曲が印象的に使われていたためです。
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更新日: 2007年12月23日

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