ピパルクとイルカたち  < 西洋の作家 >  
絵本のデータ
『ピパルクとイルカたち』 ピパルクとイルカたち
(Pipaluk and the Whales)
著者(文章): ジョン・ヒンメルマン (John Himmelman)
著者(絵): ジョン・ヒンメルマン (John Himmelman)
翻訳者: はねだ せつこ (Setsuko Haneda)
出版社: 岩崎書店 (2003/5/20)
ISBN: 426506809X
 
ページ数: 32ページ 縦: 280mm 横: 227mm
対象年齢: 5歳ぐらいから  文字数: ふつう
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おすすめ度: 
定価: ¥ 1,365
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  テーマ: 科学、実用、役立ち絵本    主人公: お魚、海の生物
   感動度 中  知識学び度 中  笑い度 低  悲しさ度 低
   ユニーク度 低  しつけ度   わくわく度 中  いやし度 中
   絵の精密さ   絵の美しさ 中  絵のかわいさ 中  デザイン性 中
  ストーリー

女の子のピパルクは、お父さんと一緒に犬ぞりに乗って、生まれて始めての狩りに出いていました。途中、イヌたちが突然吠え出したのでイヌに行き先を任せてみると、遠くで氷が動いているように見えました。近くまで行くと、それは氷ではなく、氷に閉じ込められたイルカの大群でした。イルカを助けなくては。村人達を呼び、みんなで力を合わせて氷を割ろうとしましたが、それだけでは無理でした。そのため、猟師村から砕氷船の援助を得ることにしました・・・。

  この絵本について

 北極に近いロシアのチュコト半島が舞台の、1984年に本当におこった話を元にした絵本です。科学系では世界一有名な雑誌ナショナル ジオグラフィックの出版社から出版されている作品だけあって、生命の不思議さに興味をかきたてられるような絵本です。人間と動物の理想的な共存関係が伝わってくると同時に、シロイルカが氷に捕らえられた時に見せる不思議な習性が興味深いです。
 イルカを食す習慣のある民族が主人公ですが、シロイルカが大量に氷に閉じ込められ困っている時には、必死に助けようとします。その理由を、お父さんはピパルクにこう説明します。「イルカのおかげで人間は何百年も生きてこられたんだ。イルカには大きな恩があるから、こまっているイルカを殺すわけにはいかないんだよ・・・」。村人達は冬を過ごすために重要な食料さえイルカに分け与えながら、何日もかけて助けようとするのです。そして何十キロも離れた対岸から砕氷船が氷を砕いて、イルカのために海への道を作ろうとします。
 小さいピパルクはなんとかイルカを勇気付けようと、歌をイルカに歌ってあげます。絵本ではその歌がイルカ救出の鍵となります。砕氷船が何日もかけてようやくイルカたちのところにたどり着いても、弱ったイルカたちはその場を動こうとしません。砕氷船が誘導しても無駄です。でも、数匹のイルカがピパルクの歌に引き寄せられるのを見た船長が、船から音楽を流してみたのです。そして、ついにクラシック音楽をかけたとき、イルカたちが誘導され出したのです。クラシック音楽の不思議な力を感じさせます。
 絵本の最後に地図つきで、実際のイルカ救助のエピソードが書かれています。救助に出た砕氷船のモスクワ号の研究者達が、音楽でイルカを誘導できないかと色々なジャンルの音楽を試したそうです。ついにイルカを誘導することができたのは、クラシック音楽だったそうです。

絵本 マッチング
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更新日: 2007年07月20日

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