ジェニー・エンジェル  < 西洋の作家 >  
絵本のデータ
『ジェニー・エンジェル』 ジェニー・エンジェル
(Jenny Angel)
著者(文章): マーガレット・ワイルド (Margaret Wild)
著者(絵): アン・スパッドヴィラス (Anne Spudvilas)
翻訳者: もりうち すみこ (Sumiko Moriuchi)
出版社: 岩崎書店 (2001/4/10)
ISBN: 4265068030
 
ページ数: 32ページ 縦: 290mm 横: 215mm
対象年齢: 小学生から  文字数: ふつう
(上記サイズなどの情報はエディションによって違う場合があります)
 
おすすめ度: 
定価: ¥ 1,365
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  テーマ: 別れや死、不幸の絵本    主人公: 女の子
   感動度   知識学び度 低  笑い度 低  悲しさ度 
   ユニーク度 低  しつけ度   わくわく度 低  いやし度 中
   絵の精密さ   絵の美しさ   絵のかわいさ 低  デザイン性 中
  ストーリー

毎晩ジェニー・エンジェルは屋根の上に登り、弟のデイビーを守っている。お医者さんはデイビーがもうすぐ死んでしまうと言うけれど、それはまちがっている。ジェニーの苗字はエンジェル。だから先祖は天使だったに違いない。ジェニーも天使だから、デイビーを守ることができるはず。ジェニーは天使の羽を隠すために、いつもお母さんの古いレインコートを着ている。学校にも着て行く。先生達ももうコートを脱ぎなさいとは言わないし、子供達もからかうのをやめてしまった。でもデイビーはとてもやせ細っていき・・・。

  この絵本について

 愛する弟デイビーの死を受け入れられない姉ジェニーは、天使になりきって弟を守ろうとします。名前がジェニー・エンジェルなので、カーペンターさんの祖先が大工でベイカーさんが祖先がパン屋だったのと同じで、エンジェルさんの祖先は天使だったに違いないと思い込むのです。ジェニーの親も、もちろんつらいはずです。でも、ジェニーに少しずつ死を受け入れてもらおうとしたのでしょうか、デイビーがもうすぐ死んでしまうと医者から宣告されていることを、ジェニーにはすでに伝えています。でもジェニーはがんばればなんとかなると信じているのです。
 ジェニーは、天使が背についた羽を隠すように、いつもレインコートを着ています。デイビーはジェニーの羽を見たがりますが、天使は羽を誰にも見せてはいけないので、かわりに背中を触らせて安心させてあげます。デイビーが行けなくなった学校の教室も覗き込み、家に帰るとデイビーがいるはずのその教室の様子をつぶさに教えてあげます。なんとかデイビーを元気にさせようと、想像の世界でも、学校でも、そのことばかり考えている様子です。学校でもレインコートを着ているのは変ですが、周りもジェニーの行動に理解を示した対応をしています。
 でもやはりその時が来てしまい、ジェニーはレインコートを脱ぐことになってしまいます。そのときのジェニーの小さな背中、もちろん羽のついていない小さな背中がとてもさびしげで印象的に描かれています。悲しいお話ですが、小さいながらに真摯に弟を思いやる気持ちと、その気持ちを雄弁に語る美しいイラストが、悲しさを昇華させて癒されるような気持ちを与えてくれます。

絵本 マッチング
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更新日: 2007年07月14日

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