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愛する弟デイビーの死を受け入れられない姉ジェニーは、天使になりきって弟を守ろうとします。名前がジェニー・エンジェルなので、カーペンターさんの祖先が大工でベイカーさんが祖先がパン屋だったのと同じで、エンジェルさんの祖先は天使だったに違いないと思い込むのです。ジェニーの親も、もちろんつらいはずです。でも、ジェニーに少しずつ死を受け入れてもらおうとしたのでしょうか、デイビーがもうすぐ死んでしまうと医者から宣告されていることを、ジェニーにはすでに伝えています。でもジェニーはがんばればなんとかなると信じているのです。
ジェニーは、天使が背についた羽を隠すように、いつもレインコートを着ています。デイビーはジェニーの羽を見たがりますが、天使は羽を誰にも見せてはいけないので、かわりに背中を触らせて安心させてあげます。デイビーが行けなくなった学校の教室も覗き込み、家に帰るとデイビーがいるはずのその教室の様子をつぶさに教えてあげます。なんとかデイビーを元気にさせようと、想像の世界でも、学校でも、そのことばかり考えている様子です。学校でもレインコートを着ているのは変ですが、周りもジェニーの行動に理解を示した対応をしています。
でもやはりその時が来てしまい、ジェニーはレインコートを脱ぐことになってしまいます。そのときのジェニーの小さな背中、もちろん羽のついていない小さな背中がとてもさびしげで印象的に描かれています。悲しいお話ですが、小さいながらに真摯に弟を思いやる気持ちと、その気持ちを雄弁に語る美しいイラストが、悲しさを昇華させて癒されるような気持ちを与えてくれます。
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