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お豆が大嫌いな女の子デイジーと、お豆を食べさせようとがんばるママとの楽しいかけひきの絵本です。意思が強そうで頑固そうなデイジーは、お豆を食べるのをかたくなに拒みます。ママはアイスクリームのわいろを仕掛けますが、デイジーはそれでも食べるとは言わないので、ママのわいろがどんどんエスカレートしていきます。エスカレートしていくごとに、どんどん大げさになり、文章が延々と積み上げられ、イラストもにぎやかになっていきます。
でも、ただ単に文章が積み上げられていって繰り返されるのではなく、ママのわいろも少しずつ形や手段を変えていくので、簡単に次が予想できないのが楽しいです。「お豆を食べたら、世界中のスーパーマーケットと、お菓子屋さんと、おもちゃ屋さんと、自転車屋さんと、プールを17個・・・」など、宇宙やロケットまで出てきてわいろもピークに達したとき、頑固に表情を変えなかったデイジーが、急に腕を組んでたくらんだような笑みを浮かべます。「ママ、どうしても私にお豆を食べて欲しいの?」と、ついにデイジーの番がやってきます。
通常であれば親から子への一方的なしつけの問題である食べ物の好き嫌いですが、ママも実はデイジーに弱みを握られているという展開で、子供達が喜びそうな痛快な逆転をむかえます。イギリスの子どもたちが選ぶ2001年度チルドレンズ・ブック賞絵本賞の大賞を受賞しているのが理解できます。大人が良いと思う絵本と子供が良いと思う絵本は必ずしも同じではないと思いますが、最後にママとデイジーが一緒に仲良く食べるアイスクリームのように、子供も大人も平等に好きになる絵本だと思います。
デイジーの絵本シリーズ ホームページ → Kids at Random House - DAISY
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