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ひとりのおじいさんと、一本のモミの木の心温まる関係を描いた作品です。やせ細っていて枯れかけていたモミの木も、クロケットさんがこつこつと注いだ愛情によって、数年後には立派なツリーに変身します。また、お金のかかった豪華な飾りをしなくても、どのモミの木よりも美しいクリスマスツリーへと成長するのです。
上品きどりの町の人々が誰も理解を示さなくても、クロケットさんはひたすらマイペースに、モミの木に愛情を注ぎ続けます。モミの木にくる小鳥たちにもえさをあげ続け、日曜日にはずっとその小鳥たちとモミの木を見てすごします。そのうちに、そのモミの木は成長し、カラフルな小鳥に囲まれた、絵本のタイトル(The Beautiful Christmas Tree)どおりの真に美しいクリスマスツリーへと成長するのです。
欲もなくゆっくりじっくりと生きているクロケットさんを見ていると、癒されてやさしい気持ちになります。見た目や人の評判も気にすることではないことを感じますし、逆にクロケットさんを理解していない近所の人々の心の貧しさがかわいそうになります。またクロケットさんの姿勢はモミの木だけでなく、子育てにも理想的です。静かなクリスマスにぴったりの、味があって余韻の残るお話です。
この絵本の洋書最新版はYan Nascimbeneによるイラスト → 『The Beautiful Christmas Tree』
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