|
アマゾンに伝わる民話を元に作られた、男の子の成長物語です。日本から見るとちょうど地球の真裏に位置するブラジルのアマゾンを舞台にした物語ですが、日本の昔話にも似ているのが興味深いです。
クルピラは、木や、子供の動物や、おなかに赤ちゃんがいる動物などを守る、ジャングルの守護神のような存在です。アマゾンで狩をするこの民族にとっては、自然と共生するために必要なモラルや規範の象徴です。人々から尊敬されると共に、見た目の恐い山男のような存在としても描かれています。
主人公の男の子ガラシは、お父さんと狩がしたいという衝動のまま行動して迷子になり、動物の子供も捕まえようとします。そして恐いクルピラの洗礼を受けます。特に男の子にとっては、自分がまだ未熟で間違いを犯す危険性があり、その結果としてどうなるかを知るのはとても大切なことです。悪者を倒すヒーローものにあこがれるだけでは、自分の間違いに気づけず成長もありません。そういった意味でもこのような民話は大切です。また厳しいアマゾンでの生活だけに、男の子が男として認められるための条件の厳しさは、現代の過保護な時代には想像できないほどのものです。
世界各国の昔話シリーズ → 「こどものとも世界昔ばなしの旅」
|