エリカ奇跡のいのち  < 西洋の作家 >  
絵本のデータ
『エリカ奇跡のいのち』 エリカ奇跡のいのち
(Erika's Story)
著者(文章): ルース・バンダー・ジー (Ruth Vander Zee)
著者(絵): ロベルト・インノチェンティ (Roberto Innocenti)
翻訳者: 柳田邦男 (Kunio Yanagida)
出版社: 講談社 (2004/07/15)
ISBN: 4062124858
 
ページ数: 25ページ 縦: 250mm 横: 260mm
対象年齢: 小学生から  文字数: ふつう
(上記サイズなどの情報はエディションによって違う場合があります)
 
おすすめ度: 
定価: ¥ 1,575
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  テーマ: 戦争、社会問題の絵本    主人公: 女の人
   感動度   知識学び度 中  笑い度 低  悲しさ度 中
   ユニーク度 低  しつけ度   わくわく度 低  いやし度 中
   絵の精密さ   絵の美しさ   絵のかわいさ 低  デザイン性 中
  ストーリー

わたしが1944年に生まれたことは確かです。でも、誕生日も、生まれたときにつけられた名前も、どの村で生まれたのかもわかりません。わたしはよく想像します。家も財産もすべて奪われ、家から無理やり追い出され、ユダヤ人強制所に送られたときの両親の気持ちを。何百人のユダヤ人たちと一緒に駅に集められたとき、どんな思いをしたのかを。両親は貨車の中で何時間もひしめき合いながら立ち続け、あかんぼうのわたしをどうするか話し合ったのでしょう。列車がある村を通るとき、お母さんはわたしを外にほおり投げたのです・・・。

  この絵本について

 第2次世界大戦中にドイツで奇跡的に生き延びた、ユダヤ人女性の感動的なお話です。アメリカで中学校の教師をしているこの絵本の作者が、終戦後50年の1995年に、夏の研究をかねてヨーロッパを旅行している際、エリカという女性と偶然出会いました。エリカとの出会いを語った、「出会い−著者のことば」から始まり、絵本はエリカの物語へと移っていきます。
 1933年から1945年までの第2次世界大戦の間に、エリカと同じ民族のユダヤ人が、600万人も殺されました。彼らは銃殺されるか、飢え死にするか、コンクリートの部屋にとじこめられて焼き殺されるか毒ガスで殺されるかしました。エリカはそのことを、「わたしと同じ民族の人たちは空の星の数だけいると、昔からいわれてきました。それらの星の中の600万個が、1933年から1945年までのあいだに流れ星になってしまった。」と表現しています。戦争が最も激化した1944年に強制収容所に送られた両親は、死を宣告されたことを自覚し、わが子だけは生き延びてほしいと、汽車から赤ちゃんだったエリカを外にほおり投げます。「じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのでした。」と、エリカは両親の行為に理解を示し、そして両親に対して深い愛情を込めながら、当時のことを想像して語るのです。両親は低い確率とは知りながら、エリカがなんとか助かる方法として、このことを決断したのでした。
 25ページという短い絵本の中に、とても大きなメッセージが凝縮されています。「いま、わたしの家族の樹は、ふたたび根をはり、大きく育っています。」裕福ではないけれど、3人の子どもと夫と共に幸せに暮らすエリカの後姿が、走る汽車を背景にして描かれます。絵が非常に写実的で美しく、前半の強制収容所に送られるシーンは当時の写真を思い出させるグレー調の淡く悲しいイラストで描かれ、一方で、最後の静かに幸せに暮らすシーンはフルカラーで描かれています。そのシーンは、フルカラーであるものの、どんよりした黒い雲が空にかかっています。どれだけ時がたっても、ぬぐいきれない深い悲しみが伝わってきます。

英語版→ 『Erika's Story

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  チェコスロバキアの国民主義音楽の大家スメタナの代表的作品です。チェコの風物と伝説を元にして、祖国への愛国心を歌い上げます。6曲の交響詩からなり、なかでも2曲目のモルダウは誰もが知っている大変有名で雄大な作品です。モルダウ河が山奥の源流から流れ、プラハ市内を雄大に流れていくまでを情緒たっぷりに描写します。
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  ドボルザークは美しいメロディーでは大変有名な作曲家ですが、この「アメリカ」は大変懐かしいノスタルジックな雰囲気の曲となっています。チェコ出身のドボルザークがユーヨーク滞在中に作曲した作品で、魅力的な旋律はアメリカインディアンの5音階的な原始的音楽に刺激を受けているといわれています。
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更新日: 2006年08月31日

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