ありがとう、フォルカーせんせい  < 西洋の作家 >  
絵本のデータ
『ありがとう、フォルカーせんせい』 ありがとう、フォルカーせんせい
(Thank You, Mr. Falker)
著者(文章): パトリシア・ポラッコ (Patricia Polacco)
著者(絵): パトリシア・ポラッコ (Patricia Polacco)
翻訳者: 香咲弥須子 (Yasuko Kasaki)
出版社: 岩崎書店 (2001/12/20)
ISBN: 4265068065
 
ページ数: 40ページ 縦: 287mm 横: 220mm
対象年齢: 小学生から  文字数: ふつう
(上記サイズなどの情報はエディションによって違う場合があります)
 
おすすめ度: 
定価: ¥ 1,470
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  テーマ: 成長する、がんばる絵本    主人公: 女の子
   感動度   知識学び度 中  笑い度 低  悲しさ度 中
   ユニーク度 低  しつけ度 低  わくわく度 低  いやし度 中
   絵の精密さ 中  絵の美しさ 中  絵のかわいさ 中  デザイン性 中
  ストーリー

トリシャが5歳になるとき、家族はいつもの儀式をしました。本にハチミツをたらし歌うのです。「ハチミツはあまーい。本もあまーい。読めば読むほどあまくなる!」なのにトリシャはなかなか本を読むことができません。字がくねくねした形にしか見えません。3年生になっても字を読めないトリシャを、学校のみんなはいじめるのです。5年生になったとき新しい先生がやってきました。背が高くておしゃれなフォルカー先生です・・・。

  この絵本について

 文字が読めない女の子トリシャが、フォルカー先生の力を借りて克服する様子を、感動的に描いた絵本です。あとがきに翻訳者の香咲弥須子さんが、「この本の最後のページを閉じたとき、幸せで胸が詰まりそうになりました。」と書いていますが、これはこの絵本の読者の感想を代弁してくれていると思います。長くつらい時期があるだけに、それを乗り越えたときの喜びや、真剣に手伝ってくれる先生たちの姿勢が心に響きます。40ページに満たない一冊の絵本ながら、良質の児童文学を読み終えたような充実感を感じることのできる、数少ない絵本といえます。
 本当は絵を描くことと、ぼんやりすることが大好きなトリシャは、1年生になってもまだ本が読めないことで、まわりのみんなとの違いを感じ始めます。おばあちゃんは「みんなと違うことはすてき」と教えてくれるのですが、学校ではそうはいきません。みんなと違って頭が悪いのだと、コンプレックスを感じずにはいられません。3年生のときにカリフォルニアに引越しても、やっぱり同じように「読み方が赤ちゃんみたいだ」といじめられるのです。5年生になってもまだ文字が読めないでいるとき、ハンサムなフォルカー先生が颯爽と登場するのです。
 フォルカー先生はいままでの先生とは違い、トリシャの絵の才能を誉め、いじめる子を制してくれます。でもエリックという男の子に集中的にいじめられ、いつも授業が終わる直前にトイレにいき、休みの時間の間は誰にも見つからないように隠れるようになります。フォルカー先生は異常に気付き、放課後に特訓をしてくれます。そして最後には、本を読めることの感動を体験するのです。この文字が読めなかったトリシャこそが、著者パトリシア・ポラッコなのです。
 パトリシア・ポラッコによるイラストもこの絵本の魅力のひとつです。おじいちゃんに本にハチミツをぬってもらう楽しいシーンや、なかなか文字を読めないで下唇を突き出しているトリシャの表情、フォルカー先生が颯爽と登場するシーンや、休み中トイレに隠れているシーン、本が読めるようになったときの表情などが印象的に描かれます。
 絵本のあとがきとして、LD(Learning Disabilities:学習障害)についてかかれています。LDとは、頭は決して悪くないのに、読み書きや数字などがみんなと同じ方法ではなかなか身につきにくい学習障害のことを指すそうです。一見普通の子と同じように見えるし、この絵本のように絵が得意だったり、スポーツが得意だったりすることもあるので、なかなか理解されにくいと書かれています。そして苦手意識をもつとなおさらできなくなるのです。LDがしっかり認識され、社会が理解することで、多くの子供たちが救われると同時に、個性を大切にした教育が行われるとすばらしいと感じます。ただ、この絵本のテーマはLDではなく、主に個性を理解すること、そして問題を克服することの大変さとすばらしさという、より普遍的なものと感じます。

絵本 マッチング
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  1832年にショパンが22歳のときに作曲した「12の練習曲」の中の1曲です。ショパン自身「生涯でこれほど美しい旋律を書いたことはない」と語ったとされるように、美しく深みのある作品です。小品でありながら激しい感情の移り変わりが巧みに凝縮されて表現されています。「別れの曲」と呼ばれるようになったのは、ショパンの恋を描いたフランス映画「別れの曲」でこの曲が印象的に使われていたためです。
定価: ¥ 1,800
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ピアノ協奏曲 イ短調 エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)作曲 『ピアノ協奏曲 イ短調』
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  ノルウェーを代表する作曲家グリーグが作曲した唯一の協奏曲でありながら、最も人気の高い協奏曲として知られています。ロマン派の音楽を象徴するような情熱的な曲で、押さえきれない感情がときには激しく、ときには穏やかに表情を変えながら表現されます。北欧の作曲家らしい、スケールの大きな雄大さも感じさせます。
定価: ¥ 1,800
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トッカータとフーガ ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)作曲 『トッカータとフーガ』
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  トッカータとフーガはバッハが作曲したオルガン音楽の代表作の一つです。出だしの悲劇的なフレーズが有名で、よくテレビなどでも聞かれます。前半のトッカータ部は力強く嵐のような旋律で3分ほど続き、その後趣のある2声のフーガ部に入ります。
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更新日: 2006年05月23日

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