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大人気の消防自動車が主人公の、1963年に出版された名作です。40年以上前の絵本ではありますが、今読んでもまったく違和感がなく楽しめます。消防自動車は赤くて堂々としており、長いはしごはビルの高い所にいる人も救出してしまう、ヒーロー的な存在です。一方この絵本の主人公は、古いジープを改良した、ちっぽけな消防自動車「じぷた」です。
消防自動車っぽく全体的に赤くて、ポンプもついていて、ぷーぷーとなるサイレンもついています。でも、「そらに届くようなはしご」や「力の強いポンプ」もありません。いつも「ぼや」にしか呼び出されなくて、大活躍とは程遠いのです。でも、そんなちっぽけなじぷたにも、ちゃんと彼にしかできない役割があり、大活躍するチャンスをゲットする場面がやってくるのです。
この絵本はストーリーの展開や語り口、主人公のキャラクターづけなどがとてもしっかりとしているので、永遠にクラシックとして愛されつづけることに間違いありません。レトロな雰囲気のイラストも、乗り物の特徴をとらえたすばらしい絵です。しっかりと形が描かれている一方、色はシックで押さえ気味です。人間に色を塗らない手法も、主人公である消防自動車の赤色を浮き立たせる効果と、人間を背景に持っていく効果があって、斬新なアイデアと思います。とくに信頼感があって堂々としている消防自動車に、とてもマッチしたイラストです。
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