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1909年に英仏海峡の無着水横断にはじめて成功した、フランスのルイ・ブレリオ(Louis Bleriot:1872-1936)の伝記的な絵本です。自動車のヘッドライトの製造で一儲けした後、絵本にも描かれているように、大空を飛ぶ飛行船との出会いをきっかけに、30歳で初めて空を飛ぶ夢を持つようになりました。1900年代初頭は、ライト兄弟やグレン・カーチスなどの多くのライバル達が、航空技術の発展にしのぎを削った時代でした。ルイ・ブレリオが他と違っているのは、5人の子供を持つ30歳のパパだったのが、いきなり飛行機の発展に生涯を捧げることになった点でしょう。この絵本ではその特徴を生かすために、子供の視点から「パパ」が飛行機に情熱を傾ける姿を、楽しく描いています。
どんなに遅く始めても、情熱さえあればなんでもかなうのだという、とっても前向きなメッセージが伝わってきます。何度も失敗してあざをつくり、骨折し、転倒しながらも、あくまで自分が乗って飛行実験を繰り返します。猫ぐらいしか乗れない、「ブレリオI」飛行機から始まり、改良に改良を重ねた「ブレリオXI」ではついに、人類初のイギリス海峡横断の37分に及ぶ飛行を成功させるのです。でもイギリスに到着したときの着陸は、いつものパパらしくひどい着地でした(Papa stops his engine and makes a very bad landing. As usual!)
この絵本は、1984年にコールデコット賞を受賞しました。
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