ぼくを探しに  < 西洋の作家 >  
絵本のデータ
『ぼくを探しに』 ぼくを探しに
(The Missing Piece)
著者(文章): シェル・シルヴァスタイン (Shel Silverstein)
著者(絵): シェル・シルヴァスタイン (Shel Silverstein)
翻訳者: 倉橋由美子 (Yumiko Kurahashi)
出版社: 講談社 (1979/04/24)
ISBN: 406112983X
 
ページ数: 105ページ 縦: 218mm 横: 185mm
対象年齢: 小学生から  文字数: とても少ない
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おすすめ度: 
定価: ¥ 1,575
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  テーマ: 哲学的な絵本    主人公: その他
   感動度 中  知識学び度 低  笑い度   悲しさ度 低
   ユニーク度   しつけ度 中  わくわく度 中  いやし度 
   絵の精密さ 低  絵の美しさ 低  絵のかわいさ   デザイン性 中
  ストーリー

何かが足りない。それでぼくはたのしくない。足りないかけらを探しに行く。ころがりながらぼくは歌う。「ぼくはかけらを探している。足りないかけらを探している。ラッタッタ さあ行くぞ。足りないかけらを探しにね。」 かんかん照りの中でも、雨でも、雪でも、山を登ったり、藪をくぐりぬけたり、ぼくの体は欠けているのであまり速くは転がれないけど・・・。そしてとうとうある日のこと・・・。

  この絵本について

 シンプルな線と点だけで、人生の大切なメッセージを教えてくれる絵本です。真ん丸な円が少し欠けた(ゲームのパックマン)のような、最もシンプルな形が主人公です。30%が欠けた70%の円グラフのような形です。どこかへ行ってしまったかけら(missing piece)を求めて、完全な円になるための旅に出ると、次から次へと色んなことが起こります。
 意気揚々と歌を歌いながら、時には虫とお話したり、雪に埋もれたり、海を越えて、ジャングルを越えて、山をのぼり、山を転げ落ち、色んなかけら(piece)に出会いながらもマッチするものが見つからず・・・。子供の頃にこの絵本に出会っていたら、想像力をかきたてられて、自分なりの物語を書きたくなっていたに違いありません。山はページを横断する一本の斜め線、海は一本の波線、ジャングルは沢山の線を地面に串刺しにするだけで充分に新しい世界を描けるのです。シンプルなだけに、著者の圧倒的な想像力の広がりが手に取るように伝わって来ます。
 有名なレオ・レオーニの『あおくんときいろちゃん (Little Blue and Little Yellow)』も「色」が主人公という極端なシンプルさです。ここまで大胆に単純化して、さらに魅力的な内容に作り上げるのは、いずれの場合も相当の才能がないと可能なことではないと思います。読者の感覚にすんなり溶け込みながらも、多くのメッセージも届けてくれる魅力的な絵本です。
 どこかへ行ってしまったかけら(missing piece)を探し、もう駄目かもしれないとあきらめかけたころ、ようやく目的であったかけら(piece)を見つけます。とてもうれしくて飛び回りますが、今までとは何か違っていました。完全すぎて動きが速すぎて、虫とお話することも、歌を歌うこともできなくなっています。完全な円になってしまったため、口がふさがってしまったのです。
 満たされるということの意味や、不完全であることを自覚して目標を持っている状態の大切さなどが、説教されること無しにすんなりと伝わってきます。大人から子供まで楽しめる105ページの絵本です。

続編 『ビッグ・オーとの出会い―続ぼくを探しに (The Missing Piece Meets the Big O)』

絵本 マッチング
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更新日: 2006年02月13日

これまでのコメント

bk1の「ぼくを探しに」の購入ページにトラックバックを見つけたので、こちらからトラックバックさせていただきました。
ですが、エラーが出てしまったので2回送ってしまいました。
1件は削除していただけますでしょうか。お願いいたします。

今回初めてこのサイトを訪れたのですが、
あまりの充実ぶりにびっくりしてしまいました。
ブックマークさせていただきます。
これからもブログのより一層の充実をお祈りしています。

投稿者 ばろなごん : 2006年04月12日 18:36

わかりました。1つは消しておきました。ほめてもらってとってもうれしいです。

投稿者 絵本ならべ : 2006年04月12日 22:53


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