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オーケストラの演奏会に行くと、才能豊かな演奏家たちが神業のように一つの交響曲を作り上げる様子を見ることができます。そんな贅沢な娯楽の1つであるオーケストラの団員たちを主人公として絵本にしてしまうという、贅沢でゆとりのある行為に感動してしまいます。この絵本は豊かさと平和の象徴のような存在です。
演奏中は一体化して見えるオーケストラ団員も、105人それぞれ個別の生身の人間です。演奏会前はお風呂にはいって、ひげをそって、それぞれ好みの違う下着を着て、年齢・性別・家族構成などみんな違っています。その着替えと準備の過程が細かく描かれており、とてもユニークな絵本となっています。お風呂やシャワーではだかの状態からはじまり、どんどん服を身に着けたり髪を整えたりしながら準備をすすめ、105のドアから105通りの方法でコンサートホールにたどり着けば、一体化してすばらしい演奏を繰り広げるのです。
家を出る前は、お父さんやお母さん、夫、妻、子供、ペットなど色んな人に「いってきます」と言い出かけるのです。そんな様子を見ていると、立派な音楽を奏でる演奏家たちでも、実はみんなと同じ一人の人間なのだということが伝わってきます。
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