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1928年に出版されたアメリカ絵本のクラシック的存在です。80年も前の絵本とは思えないほど、軽快でおもしろくてキュートな作品です。出版される以前から、作者のワンダ・ガアグはこのお話を子供たちに語って聞かせていたそうです。そのためか、作者の元来の才能からか、この絵本には子供の心を捉えて離さない強い魅力があります。子供たちを喜ばせるのがうまい最高の語り手による読み聞かせの内容が、そのまま素直に絵本になった印象です。猫が100万匹もいたり、どれもかわいくて全部持って帰ったりと、一つ一つ大げさな言葉やお話の展開が、子供の世界そのものです。また、大げさな表現を繰り返して使って効果を高めたり(「hundreds of cats, thousands of cats, millions and billions and trillions of cats」 を繰り返したり)、イラストにある状況をわざわざ文章でも表現することで面白さを増強させたりしています。
著者のワンダ・ガアグは画家としての評価も高いため、この絵本でも楽しく滑稽な絵が特徴になっています。イラストが中心的役割を果たす現代絵本のスタイルを確立したのは、この絵本だともいわれます。文字は手書きなのでイラストの一部としての味を出しており、絵と文字の調和を感じさせます。結論は、とにかく理屈抜きに楽しめる絵本なのです。
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