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「わたしを いじめたひとたちは、もうわたしを わすれてしまったことでしょうね。」という言葉を残して、静かに去っていった女の子。いじめの悲惨さが深く重くのしかかってくる、心に大きなインパクトを与える絵本です。著者の松谷みよ子さんが受け取った一通の手紙をきっかけに、実際の話に基づいて作られています。
女の子がいじめにあうのは小学四年生の時です。まだ子供なのに、他人を克服するために、そして自分を守るために、弱いものを利用して残酷なことができるようになる頃です。そういう行為を自然にやってしまうだけに、教室という狭い世界にたくさんの子供たちを無責任に閉じ込めたとき、どういう事が起こりえるのかを改めて教えてくれます。
小学生の頃を思い出すと、まったく同じようないじめが、やさしく口答えできない女の子に対して日常的に行われていたことを思い出します。そういう環境を体験した子供たちは、どう感じるでしょうか。被害者になることを極度に恐れて、加害者になるか強いものに迎合することが得策だと学びます。その繰り返しがいじめを広げていきます。子供の被害者が増えないためにも、大人がしっかりと正しい方向に導く必要があります。そしてこの絵本はその大きな助けとなります。説得力のある心に深くしみこむ文章と、それは暗く美しい絵がマッチして、いじめられた子がどれだけの深い傷を負うのか、心の奥で理解できます。
絵本ならべで紹介した、いじめについて考える絵本
『ありがとう、フォルカーせんせい』 いじめのつらさはアメリカでも同じ。トリシャのつらい日々を救ってくれたのはフォルカー先生。
『わたしのせいじゃない せきにんについて』 始まったときのこと見ていないから。ただ見ていただけだったから。大勢だったから・・・。「私のせいじゃない」という態度がどういう結果を導くのか。スウェーデンの絵本。
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