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美しいパステル画のイラストが魅力的な、クリスマス絵本の定番です。トムハンクス主演の「ポーラーエクスプレス」として映画化されています。雪夜にやわらかく輝く町の光や汽車のライトなどは、パステルでしか表現できないような幻想的な美しさがあります。すべてのシーンが丁寧に描かれていて、手を抜いたページがまったく無く、イラストを鑑賞する画集としてだけでも価値があります。特に子供たちの描写には力が入っていて、表情も豊かに表現されています。
ストーリーも大変落ちつた内容で、ストレスなく読むことができます。登場するのは子供達が主で、大人らしい大人は両親をはじめ絵の中には登場しません。(サンタさんと、汽車の中のウエイターは唯一登場する大人です。)それだけに、純真さややわらかさを保ったまま、現実と幻想の間を楽しめる作品となっています。
最後から2番目のページに、日本語版では鈴の入った箱に「(サ)という名前があった。」というフレーズがあります。これが英語では「Signed,"Mr.C."」となっています。また、最後の最後の一文で、「ほんとに信じていれば、それはちゃんと聞こえるんだよ。」と日本語版では訳されていますが、英語では「the bell still rings for me as it does for all who truly believe.」となっています。日本語訳では最後のこの一文のみ呼びかける形になっていて少し違和感を感じます。でも原文の英語版を読むことで本来のメッセージが分かり、理解と楽しさが深まります。また、英語版の「10th Aniversary Edition」では、この物語を書くきっかけとなったある少年とのエピソードが書かれています。
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